鉄道子ども会では、年に何回か日帰りの旅行を行っています。2022年の年末は、神奈川1団が千葉に、東京1団が山梨にそれぞれ出かけましたが、まずは神奈川1団の旅行会の記録です。
12月18日(日)8時半に横浜駅に集合。毎回のことですが、遅刻する人はほぼいません。楽しい旅行の日だと目もぱっちり覚めるのかな?
横浜からは横須賀線・総武快速線で千葉に向かいます。千葉駅で乗り換え、内房線の電車は、最近数を減らしている209系です。
この電車は、もともとは京浜東北線で走っていたのですが、その後改造を受けて千葉の房総地区の主役になりました。クロスシート、トイレ付ということで、京浜東北線を走っていたのと同じ車両とはとても思えません。
電車は空いていたので、座っていきますが、五井までは20分ほどしかありません。五井駅で降りて、いよいよ小湊鐡道に乗車しますが、その前に時間があるので小湊鐡道のSLと車庫を覗いてみます。
今日は日曜日ということで、職員の方がいらっしゃらないので、前の道からSLを見学。その後線路際に移動して車両基地を見ます。
当然ですが、小湊鐡道は非電化ですので、ディーゼルカーがたくさん。中でもJRの東北地区からやってきたキハ40系は、朱色一色で目を引きます。
駅に戻って、いよいよ小湊鐡道に乗車です。乗車したのはキハ208。1970年に日車で製造された小湊鐡道200形の一両で、設計のベースは国鉄のキハ20系ですが、小湊鐡道のオリジナル車両です。エンジンはDMH17Cですので、昔のエンジン音を楽しめます。
1時間少しの旅のはじまりです。乗車してすこししてから、ある子から「会長、床の下からなんかすごい音がします!」と聞かれました。そうなんです、ディゼルカーですから、バスと同じで車体の下にはディーゼルエンジンがついていて、その動力で動いているのです。普段は電車なのですが、今回初めてディゼルカーに乗った子も何人かいたようです。
最初は田園地帯を走っていたのですが、徐々に山に分け入っていきます。最後に長めのトンネルを抜けると終点の上総中野です。
ここでいすみ鉄道に11分で乗りかえです。これを逃すと1時間次の列車までありません。いそげいそげ。
いすみ鉄道はいすみ301に乗車。ディゼルカー1両の編成ですが、スムーズに乗車できました。この車両は2012年新潟トランシス製の軽快気動車で、エンジンはコマツ製のようですが、馬力があるため電車のような加速で驚きます。
約20分で大多喜駅に到着です。この後お昼ご飯を食べてから「房総鉄道中央館」の見学に向かいます。
この施設は、駅から徒歩数分のところにあるのですが、巨大な鉄道模型のレイアウトがあり、ここだけで一日遊べてしまいそうです。現在は日曜日しかやっていないようですので、行かれる方は事前に確認をお願いします。
房総鉄道中央館のホームページはこちらから
時間の関係もあり、後ろ髪ひかれながら駅に戻ります。大多喜駅から大原まで乗車します。大多喜駅には、ちょうどキハ52とキハ28の2両編成がとまっていました。
大原までの列車では、運転士の方が子ども達にも前面が見られるように配慮いただき、子ども達も前面にかぶりつきです。ありがとうございました。
終点の大原では、いすみ鉄道のお土産をみんなで購入。鉄道ファン向けの商品が多くてみんな楽しそう。駅前で記念撮影もしておきました。
大原からは、外房線で上総一ノ宮駅へ新鋭のE131系0番台に乗車。内房線、外房線、総武線、成田線、鹿島線などでのワンマン運転用に開発された車両で、2両編成で運転されています。
この列車は結構混んでいました。さすがに電化線ですね。終点の上総一ノ宮では、車両の前で記念撮影。
この駅で途中下車します。行先表示で横浜でもよく見かける「上総一の宮」ですが、降りたことのある人は少ないのではないでしょうか。降りてみると、とてもモダンな感じの駅で驚きます。
上総一ノ宮駅で時間を調整したのは、横須賀線直通の始発を待ってのことでした。ここから横浜までは乗り換えなしで帰ります。
乗ってしまえばあっという間!なんてことはなくて、2時間を超える乗車となりました。子ども達は駅名しりとりをしたり、写真を見せ合ったしながら過ごします。途中の夕日がきれいでした。会としては遅めの18時半過ぎに横浜駅で解散となりました。
房総縦断は時間がかかるので、仕方がないのですが、本当はどこかで1泊したいくらいの行程です。次回はどこか温泉でゆっくりしましょうか?