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旅行会に行ってきました(岳南&御殿場線)その2

その1はこちら!

東海道線を乗り継いで静岡県吉原駅についた鉄道子ども会一行は、いよいよ岳南電車に乗車します。

サボ(側面表示板)も25周年記念に なかなか気が利いていますね!

7000系25周年は、ヘッドマークだけでなく、サボにも入っていて、なかなか気が利いています。

ヘッドマークは7000系25周年記念のもの

吉原を出た7000系は、しばらく東海道線と並走したあと、ぐっと右にカーブして吉原の市街地へ入っていきます。もともとの東海道53次で出てくる吉原宿は、岳南電車の駅で言うと吉原本町の北側あたりのようです。

車内は座れるくらいの混雑でした

岳南電車は各駅から富士山が見えるのが特色ですが、雲がやっと切れて、富士山の下半分が見えるようになってきました。

雲が切れ、車窓からは富士山も見えるように

20分ほどで終点の岳南江尾。ここでは折り返しの時間を使って見学をします。反対側のホームにはおなじ7000系の7003が留置中。7000系2両の並びが撮れました。

終点の岳南江尾
島式ホーム1本の終着駅 もう1本の7000系も停車中
なんかサンタクローズのようでかわいいです
側面の装飾もこんな感じ

7003は、冬の装飾をしていて目を引きます。こっちにも乗りたかったな~。

みんなで撮影中

みんな思い思いに写真を撮ったりして過ごします。この駅の隣には東海道新幹線が通っていて、数分ごとに電車が通過していきます。新幹線と一緒の写真を撮ろうとしている子もいました。

恒例の記者会見(記念撮影)息止めて撮影中

岳南電車の終点まで来ましたので、完乗記念の撮影。マスクをとっている間は息を止めてもらっています。

17分の折り返しで、岳南富士岡に向かいます。この岳南富士岡には、検車系の事務所と電気機関車を展示している岳鉄機関車広場があります。

戻りの車内 こんな感じです。
岳南富士岡に着きました
機関車広場は結構な人だかり

この岳南富士岡駅では、班ごとにお昼と見学を行うことに。班によっては駅のベンチで食べたり、機関車のそばで食べたりといろいろ。

この班は駅のベンチでお弁当タイム!
機関車のそばでお弁当は食べるでしょう!の班

岳南鉄道は、もともとはこの地域の工場(主に製紙工場)の輸送のために活躍していた鉄道で、そのために貨物をけん引するための機関車も保有していました。しかし国鉄民営化でJRになったあと、吉原駅でのJRの貨物扱いが終了したためやむなく岳南鉄道も貨物扱いを廃止し、今に至っています。そのため、岳南電車沿線には昔の貨物ヤードの名残などがあちこちに残っているのです。

機関車広場にはかつて活躍していた電気機関車が4両も
機関車のデッキに登れる車両もあります

機関車は、どれもきれいに整備されていて一見の価値があります。また一部デッキに登れる車両もあります。

この他、写真は撮りそこないましたが連結器の動作もわかるようになっていて、子ども達の中には初めて見たという子も多くいました。

広場のデッキは、地元のボランティアの方によるプラレール広場に!みんな夢中で遊んでます!

機関車広場には、ウッドデッキがあるのですが、この日は地元のボランティアの方がプラレールの運転体験をされていました。

鉄道子ども会のメンバーも、すさまじくはしゃいで遊んでいます。楽しそうですね!今日はちょっと時間がなくて残念でした。

全員で記者会見!(息止めて撮影)

最後にここでも記念撮影をして、岳南富士岡を後にしました。

駅での班ごとの点呼

予定より早めの電車に乗車し、吉原へ。鉄道子ども会の外活動では、基本は班行動になりますので、下車などの際には班ごとに人員確認を行っています。最初はぎこちないのですが、慣れてくればスピーディに行えるようになります。

吉原から東海道線で沼津へ。211系が来ないかなと期待していましたが、313系のクロスシート車がきました。この車両はなかなか乗り心地も良いですし、騒音も少なく感じました。車両が良いのか、保線が良いのか?

313系はクロスシートでした

沼津で御殿場線に乗りかえます。こちらも313系の2両編成。こちらも空いていて、着席します。

沼津からいよいよ御殿場線

御殿場線は近いわりにはなかなか全線乗り通す機会がないので、初めて乗車するという子がほとんどでした。沼津を出るとどんどん登っていきます。乗車していてもはっきりわかる上り坂で、数字で言うと25パーミル程度の上りが連続するのですから、開通当初は蒸気機関車で大変だったろうと思います。

御殿場線は、丹那トンネルが開通するまでは東海道本線だったため、優等列車も貨物列車もすべてこの御殿場周りで運転されていました。この坂を上るためには通常の機関車だけでは登れないために、補機という補助するための蒸気機関車を列車につけて運行されていました。そのため沼津や国府津、山北などに機関車が多く配備され、それぞれ鉄道の街としても発展したのです。

山北駅に停車中なのは乗車してきた電車

電車は比較的勾配に強いので、この急こう配を難なく乗り越え、最高地点の御殿場駅へ。そしてそこからは急な下り坂で降りて行きます。その途中の山北駅で下車しました。

御殿場線で活躍したD52蒸気機関車

山北駅にはD52型蒸気機関車が保存されていて、しかも圧搾空気で動くというすごいものです。動態保存に準じると思います。

このD52型蒸気機関車は戦争中の輸送力増強に対応するために作られた最大の貨物用機関車ですが、軸重が大きいため幹線でしか運用できず、戦後は急速に活躍の場が狭まりました。御殿場線は最後まで活躍した線区の一つです。この大型SLをぜひ子ども達にも見せたいというスタッフYさんのアイディアで急きょ途中下車を組み込みました。

機関車の大きさに感動する子も多い一方、機関車の奥にある公園の遊具を見つけた一同は、完全に童心に帰って(まあ児童ですからいいんですけど)公園で遊びまくっていました。

公園の遊具があるとつい。。。
D52の前で記念撮影(息を………)

D52は本当にきれいで、動輪周りにもしっかり注油されています。しめ飾りもついていて新年の準備もばっちりです。次はぜひ動いているところを見に行きたいと思います。

しめ飾りを付けた機関車

機関車を見学したあとは、山北町の鉄道資料館へ。こちらも初訪問でしたが、中には貴重な資料の展示のほか、子どもたち向けのジオラマなどがあり充実しています。またスタッフのみなさんが知識豊富でいろいろなことを教えていただきました。

山北町鉄道資料館は駅のすぐ横です
館内にはいろいろな展示があり、昔鉄道の街として栄えた山北を思い出させてくれます

今回は閉館時間が迫っていたため、長い時間は見学できませんでしたが、時間はぜひ時間を作ってゆっくり見てみたいと思いました。

山北駅からは予定より1本遅れた列車に乗車、夕日がとてもきれいでした。

国府津からは東海道線に。冬の日はもう暮れています

国府津からは東海道線で一路横浜へ。青春18きっぷを使っているため、全員同じ行程でないといけない制約はありますが、今回は問題なく旅行会終了しました。

今回は2年ぶりの旅行会でしたが、平均年齢も2歳上がっていることから、みなそれぞれ成長していてトラブルのない旅行会となりました。次回は年明け1月の交歓会(東戸塚と参宮橋)2月は小旅行の予定です。

それではみなさん、良いお年をお迎えください。