7月29日夏合宿(その1)

鉄道子ども会では、夏休みに1泊の夏合宿(旅行会)を開催していましたが、2019年の夏を最後に新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて、合宿自体が中止に。また昨年2022年は茨城県で合宿を予定して計画を進めていましたが、新型コロナ再流行の影響で急きょ日帰りの旅行会に変更となっていました。

4年ぶりとなる夏合宿は、群馬県のSLと碓氷峠鉄道文化むらを訪ねる旅とし、参加人数が多いためおおむね神奈川1団と東京1団の2日程に分けて実施となりました。なお、合宿前にみんなで集まって「勉強会」を開催して、これから行くところの事前勉強や注意事項の確認などをおこないました。

合宿に先だっておこなわれた勉強会

夏合宿その1は、神奈川1団を中心に実施しました。

<1日目>

7月29日(土)朝10時に東京駅地下の動輪広場前に集合。全員集合したので、さて出発!と思っていたら、電光掲示板に怪しい案内が流れてきました。

動輪広場に集合

「尾久駅での信号トラブルの影響で、宇都宮線、高崎線は全線運転見合わせ……………」。鉄道子ども会の旅行は、なるべく安く行くため、普通列車での旅行になります。今回は水上駅からのSLに乗車するということで、その時間にあわせて集合にしていたので、緊急事態です。

一旦は動いている京浜東北線で大宮駅まで出て、大宮駅折り返しの高崎線を狙う判断もしたのですが、ボランティアで運行にも詳しいYさんの見立てでは、高崎線内も列車が詰まっていて通常運行は厳しいので、その手ではSLには間に合いそうもないとのこと。

そこで仕方なく、JR東日本の窓口に行って高崎駅までの新幹線自由席特急券と乗車券を人数分購入。はからずも当会始まって以来の新幹線利用の旅行になってしまいました。

初新幹線で結果的にはラッキーだった?子も多く。。

新幹線「あさま609号」は高崎線不通のあおりでかなり混雑していましたが、みんな分散して乗車できました。乗ってしまえばさすが新幹線。高崎駅まで1時間かかりません。

当初のスケジュールより、今度は早くなってしまったので、高崎駅の新幹線コンコースで時間調整を兼ねてお昼をとります。コンコースには群馬県のキャラクター「ぐんまちゃん」の人形があり、折角なので記念撮影もしてみました。

高崎駅新幹線コンコースの「ぐんまちゃん」前で記念撮影

ここからは予定のスケジュール通りで、上越線を北上して水上駅に向かいます。東京近辺では走っていない211系電車に初めて乗る子がほとんどなので、みんな写真をぱしゃぱしゃ。徐々に山あいに入っていくので、風景の変化も楽しいです。

停車中の211系の写真をぱしゃり
211系 水上行車内

終点の水上駅では、お目当ての「SLぐんまみなかみ」の牽引機、D51を見に行きます。本当はC61の予定だったのですが、機関車の不調で急きょD51の担当となりました。転車台広場までは、駅から数分です。

転車台付近では、火の入った状態のSLを間近で見ることができ、迫力満点です。しかしこの日はとても暑かったので、見学時間も短めにして、駅に戻ります。

SLを間近で見られます
水上駅前で記念撮影

いよいよ今日のおめあての「SLぐんまみなかみ」に乗車します。

そもそも客車に乗ったことのある子がかなり少なく、また蒸気機関車は電気機関車などと違って機械的な音が大きいので、みんなちょっと興奮気味。汽笛の音に驚いたりしていました。

昔は普通に乗れた12系客車も数少なくなりました

途中長時間停車の沼田駅では、一部会員で写真を撮影したりして楽しみました。

沼田駅での記念撮影

私たちが降りる渋川駅に近くなったころ、ようやく車内販売のワゴンが到着。いろいろなグッズだけでなく、固いアイスクリームを買ったりして、盛り上がります。

ワゴン車に人だかりが

楽しいSLの時間はあっという間。乗り換えの渋川駅につきました。7月29日はなんと渋川のおまつり「日本のまんなか渋川へそ祭り」の当日。駅のホームでは、へそ踊りの歓迎もありました。

渋川駅では「へそ踊り」のお祭り当日とあって、ホームでもお出迎えが

渋川駅からは吾妻線。こちらも211系で、小野上温泉駅に向かいます。

吾妻線も211系でした

小野上温泉駅から徒歩数分で、今日の宿「SUNおのがみ」に到着しました。宿の方にもお出むかいいただきました。

お世話になる「SUNおのがみ」さん

早速部屋ごとに分かれて、荷物整理などを行います。そのあとは楽しい夕食の時間です。

しかし子ども達はよく食べます。もちろん好き嫌いのある子も多いのですが、この夕食で初めて食べてみた食材がある子もいて、みんなで食べる力を感じました。

楽しい夕食の時間

そのあと班ごとにお風呂に行き、21時就寝。ほとんどの子どもは疲れて寝ていましたが、何人かは遅くまで起きていたのかな?

 

<2日目>

この宿の特徴の一つに、真後ろを吾妻線が走っているというこがあります。鉄道ファン向けのロケーションなのですが、3階のまどから吾妻線が撮れるのを知っていて、朝早くからカメラをもって写真を撮っていました。

吾妻線の初電を撮影

朝ごはんを食べて、荷物整理をしていよいよ出発です。小野上温泉駅まで歩いて、新前橋行の電車に乗ります。

小野上温泉から乗車
帰りも211系

吾妻線内は空いていたのですが、渋川から先は相当混んできました。前橋や高崎に出かける人が多いのです。新前橋では隣のホームの両毛線からの高崎駅行きに乗りかえ。

新前橋で乗り換え

そして、今回の旅行最大の難関、高崎駅での別ホームへの3分乗り換えを迎えます。写真は撮れませんでしたが、思った以上にスムーズに乗りかえができ、また高崎駅の駅員の方もサポートしていただき、無事に横川行に乗り継ぐことが出来ました。

終点横川では、「EL/SLレトロぐんま 横川」がホームについていました。昨日乗ったD51も列車の高崎方についています。

EL/SL横川号 EF65の500番台も貴重

横川駅では、まず名物の「峠の釜めし」で昼食。有名な荻野屋さんの横川ドライブインで、係の方の説明を聞いてから食べます。益子焼の器は持ち帰っても良いので、かなりの子どもが持ち帰っていたようです。

みんなで「峠の釜めし」タイム!
峠の釜めし

お昼を食べたら、いよいよ碓氷峠鉄道文化むらに移動します。しかしこの日もかなり暑くて風もほとんどなく、移動するだけでも大仕事です。

文化むらについて、最初に記念撮影をした後は、班ごとに見学となりました。

鉄道文化むらで記念撮影
どこから見学しようかな?

予定していた見学時間もあっという間に終了。帰路につきます。横川駅にはまだSLがとまっていました。

昨日乗ったSLが今日は横川に

帰りの信越線も211系でした。高崎駅で階段で乗り換えます。みんなこの辺はかなり疲れています。

高崎駅での最後の乗り換え

帰りの電車の中では、疲れて寝てしまう子も多かったのですが、なかには止まる駅ごとに駅名標を撮影する子も。

2日間の日程を終えて無事東京駅に到着。お疲れ様でした~。

東京1団の「夏合宿その2」はこの後公開予定です。