行ってきました!「日本の鉄道最高地点」と「最高駅」

7月24日(日)に、鉄道子ども会としては初の長野への日帰り旅行会を実施しました。

これまで鉄道子ども会では、比較的近場の見学会や旅行会を行ってきましたが、春の交歓会の時に子どもたちから「遠くにも行ってみたい」という要望が多くでました。中学生も増えてきて大人運賃になるため、普通の時期の遠出を避けて夏休みの青春18きっぷを使っての遠出の企画になりました。

朝7:20に横浜駅のドトールコーヒー前に集合。青春18きっぷを使う関係で、一度改札外で集合し、まとめて入場になります。このあたりは至極面倒です。今回は芹沢リーダーとゆういち君パパに加え、私の長男がリーダーとして参加しました。

集合時間前にみんな集まったので予定より1本前の横浜線に乗車します。東神奈川ではガラガラでしたが、終点に近づくにつれて混んできました。相模原駅付近から老夫婦が乗車してこられましたが、ささっと席を譲っているしょうたろうくん、さすがでした。またゆういち君も席を譲ろうとしてましたね!素晴らしいことです。

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高尾駅からは甲府行きに乗り換えましたが、211系の6両編成で早目に乗車していたので難なく3ボックスを確保。やはり旅はボックス席に限りますなあ。山間をトンネルと鉄橋で抜けていきますが、みんなあまり見慣れない風景にくぎ付け。藤野で有名な、山肌にあるラブレターのモニュメントや、鳥沢の大きなエレベーターになんだなんだとはしゃぎながら進みます。大月で富士急行をチラ見して電車は笹子峠越えに向けて高度を上げていきます。途中の初狩・笹子でスイッチバックを見つけた面々もいましたね。みんな鉄道の知識はすごいものがあり、一部は私も追いつけません。

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笹子トンネルを抜けると甲府盆地。大人的にはこの抜けた景色は感動ものだと思うのですが、子供達の反応は薄くちょっとがっかり。夜景だと違ったのでしょうけれど。

甲府駅で第一関門の4分乗り換え。当然同じホームで乗り換えられるだろうと思っていたらあまく、階段乗降で隣のホームへ移動。さらにこれまでの6両編成から同じく211系ではありますが3両編成のしかもオールロングシートの編成に。なんとか着席はできましたが、ちょっと興ざめ。

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お天気に恵まれて、外は晴れて日差しも強いものの、待望の八ヶ岳だけは雲がかかってしまい望めず残念でした。高度を上げながら小淵沢に到着。当初予定ではここでお弁当を買って、途中のJR最高地点でお昼の予定でしたが、子どもたちの「お腹すいた~」の大合唱と、駅を出ると駅蕎麦屋さんもあり、またお弁当を食べるイートインスペースもあるということで急きょ予定を変更してここで昼食にしました。

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お弁当を食べた人、おそばを食べた人それぞれまた集合して、小海線に乗車します。小淵沢駅は今改良工事をしているようですが、小海線のホームに行くには一度地下道で中央線のホームに行き、そこから今度は跨線橋で小海線へとやや複雑です。

小海線の気動車(ディーゼルカー)は2両編成のワンマン仕様。今回は時間の関係でハイブリッド車には乗れませんでしたが、普通の気動車にも乗ったことがない子どもはほとんどで、エンジンの音は新鮮だったようです。特に音鉄のなおと君はエンジンの真上で音を体感してましたね。

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小淵沢から野辺山に向けては、本当の高原列車の装い。木々の合間からは別荘地が見えたり、馬がいたりと雰囲気良いです。子供たちも車内をいろいろ体験。結構な人数が清里で降りると、次の野辺山が終点&日本のJR最高地点にある駅になります。このあと向かうJR最高地点の踏切をあっさり通過して、野辺山に到着。

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国鉄全線乗車をしている私も、野辺山駅で降りたのは初めて。最高地点駅の碑の前でみんなで記念撮影しましたが、広がる高原の中にポツンとできた駅という感じです。駅前には「野辺山高原にようこそ」という看板もあり良い感じです。

ここからが今回の旅行会のメインイベントのJR最高地点ウォーキングです。JR最高地点は駅からも遠いのでどうしようかとも考えましたが、駅間が5.9キロと小海線の中では短いので、2時間で歩いてしまおうという結論になりました。

野辺山駅から歩き出すと、周りは一面のキャベツ畑で収穫作業の真っ盛り。トラクターも道を走っていたりと、さすが高原です。しかし平らなだけに、歩いていてもあまり風景に変化がなく単調。線路沿いの歩道のある道を進みます。

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30分ほどでJR最高地点に到着!ここも車で来れば簡単にアクセスできますが、歩きで来ると感動もひとしお。最高地点の碑の前で記念撮影!碑についている?鐘を鳴らしたりして思い思いに各自楽しみました。

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この後は、国道沿いにひたすら下って清里駅を目指します。すぐ県境があり山梨県に入りましたが、さすがに早朝からテンションの高かった面々も疲労の色が。木々が日陰を作ってくれて比較的歩きやすいコンディションでしたが、足の痛みや疲れなどでペースが落ちます。たいき君もなおと君もここは最後まで頑張りました。ここではゆういち君のパパと芹沢リーダーに本当に良くフォローしていただきました。またゆうき、かいせの中学生グループもみんなを引っ張っていましたね。

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結果的にこの区間は想定以上に時間がかかってしまい、清里での時間がなくなってしまいましたが、なんとか予定していた列車に乗ることが出来ました。お昼を小淵沢で食べておいて結果オーライだったということです。

帰りの小海線はかなり混んでいました。日曜の午後というとで八ヶ岳登山や清里周辺での学童施設のキャンプ帰りの子供たちなどが目立ちました。

今回の旅行最大の難関、「ホリデー快速ビューやまなし」乗車がやってきました。特に青春18きっぷ利用可能期間は中央線の上りはこの列車に集中することが知られていて、最終接続の1本前の小海線に乗ったのもその対策でした。思った通りの大混雑でしたが、早めに並んでいたこともあり、全員着席することができました。

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2階建て電車の2階で眺望もよく、外の風景を見ている子も、この旅行で友達が出来て話し込んでいる子もいましたし、かいと君とゆうき君、そして竹内リーダーは、竹内リーダー作のカードゲームをしていました(おいおい)。私はたまたま席が向かい合わせになった、東京のNPO法人の方といろいろお話をしましたが、本当に示唆に富むお話を伺いました。旅というのはこういった出会いがあるのがうれしいですね。

八王子で横浜線に乗り換え、横浜駅についたのはほぼ予定通りの午後8時前。11人全員大きなトラブルもなく、帰着することが出来ました。この旅行会もいろいろ反省もありますが、距離的には今回が限界だろうと思います。もう少し時間に余裕を持たせるなどの工夫をしつつ、なかなかできない体験が出来るような企画を年に1回はやっていきたいと思います。

今回は、ゆういち君のパパと竹内リーダーには本当に助けていただきました。また本当は仕事で来られないところを、むりに調整してもらい参加してもらった芹沢リーダーにも感謝です。本当にありがとうございました。

次回は、8月28日の静岡旅行会になります(これもちょっと遠出だな~)。